おせち商戦に異変!?「伊勢エビ」と「ロブスター」はどう違うのか?

 

伊勢エビが急騰!
食品偽装の余波

 

有名デパートやホテルで相次いだ、食材の偽装表示問題。
その影響が、お正月の食卓にも及びかねない事態となっています。
ある食材を巡り、揺れるこの冬のおせち商戦。
その現場で何が起きているのか、追いました。

 

偽装の余波
揺れる「おせち商戦」

 

「伊勢エビ」めぐり
おせち商戦に異変

 

午前6時。
三重県志摩市の和具漁港。
これから、漁船が漁へと向かいます。

 

進むこと10分。
沖合の漁場に到着。

 

海底に仕掛けた網を、引き上げていきます。
網にかかっていたのは、真っ赤な「伊勢エビ」。

 

和具漁港は、伊勢エビの水揚げ量が三重県で最も多い、日本有数の港。
今ここで、ある異変が起きています。

 

隠し札を使って行われる、伊勢エビの競り。
札に1キロあたりの価格を書いて、入札します。

 

この日の落札価格は。

 

丸和商店
松田 和隆 社長
「きょうは1万1330円。20年ぶりの高値。」

 

例年、1kgあたり5000円程度で取引される伊勢エビが、倍以上の価格になっています。
なぜなのか。

 

丸和商店
松田 和隆 社長
「全国でもニュースやっているように、偽装問題の表示の関係で、“本物”嗜好といいますか、伊勢エビの呼び込みが強い。」

 

伊勢エビ高騰の背景にあるのは、デパートやレストランで相次いで発覚した、食材の偽装表示問題だといいます。

 

特に10月末から11月のこの時期だったことが、影響を大きくしていると、大手の卸し業者は話します。

 

三重漁連
志摩水産流通センター
大野 賢 所長
「おせち関係が一番。12月末に出さなければいけない。
伊勢エビといっているものを、ロブスターを入れたら偽装に引っ掛かりますよね。」

 

この時期、おせちの製造はピーク。
伊勢エビと表記しながら、外国産のロブスターを使うつもりだった業者が、一連の偽装問題を受け、慌てて国産の伊勢エビを買い集めているといいます。

 

三重漁連
志摩水産流通センター
大野 賢 所長
「おせちには必ず、伊勢エビを入れるということで、小さいサイズがどんどん売れていっている。」

 

有名ホテルのおせちの製造を請け負うメーカーのトップが、匿名を条件に取材に応じています。

 

おせち製造会社 社長
「ホテルなどからの依頼でやっているんですけれども、実際、外国産ロブスターを使うところが、急遽国産伊勢エビに変えてくれということで、今それの対応に追われているという感じです。」

 

Q.結構多いですか

 

おせち製造会社 社長
「どこということは言えないが、かなりありますね。」

 

伊勢エビとロブスター。どう違うのでしょうか。
両方を扱う業者を訪ねました。

 

日本活魚
金井 繁典 仕入部長
「国産伊勢エビがあり、パキスタン産、西オーストラリア産、南アフリカ産。
素人が見たら区別がつかない状態です。」

 

特に、オーストラリア産のロブスターは国産の伊勢エビとそっくりです。
さまざまな国から輸入したロブスター。
実は生物としての分類上は、すべて「イセエビ科」。

 

その呼び名について、水産庁のガイドラインでは、消費者にあたかも高級魚かのような誤認をさせない配慮が必要とした上で、オーストラリア伊勢エビの望ましい呼び方の例として、ロブスターを挙げています。

 

しかし、「伊勢エビ」と呼んではいけないとは書いていません。

 

業界が混乱するなか、トップメーカーも対応に追われています。

 

おせちのトップメーカー、千賀屋の工場。
デパートやスーパー、コンビニなどでこの冬、30万セットの販売を見込んでいます。

 

千賀屋の工場で造られた

おせちはコチラです→→→

 

お重の真ん中に入れられるのは、やはり大きなエビです。

 

千賀屋
千賀 常利 専務
「このエビは、ナミビア産のロブスター。海外産のロブスターになります。」

 

千賀屋では、外国産はすべて「ロブスター」と表記しています。
国産の伊勢エビを使ったおせちも作っていて、価格は5万2500円。
差別化をしています。

 

千賀屋
千賀 常利 専務
「ロブスターも新鮮でいいものを手配すれば、おいしい食材です。」

 

偽装問題の後、コールセンターへの問い合わせ内容にも、変化が。

 

コールセンターの方
「産地への問い合わせが増えています。
今までの倍以上のお問い合わせを、いただいております。」

 

こうした動きを受けて、千賀屋は広告戦略を変更。
従来は、贅沢なお正月を謳うキャッチコピーでしたが、「真面目におせちを造り続けて41年。」と原稿を変えています。

 

伊勢エビを巡り、揺れるおせち商戦。
今後、焦点となるのは、ネット通販だと指摘する声も。

 

食品速報
編集部
平塚 隆 さん
「これだけ百貨店および有名ホテルで、不適切な表示が明るみになった以上、ネット販売の方にもメスが入ることは避けられない状況かと思います。」

 

おせちのネット販売で、売り上げ上位の店。
商品説明のページには、巨大なエビの写真とともに、特大の伊勢エビとだけ書いてありますが、原材料リストを見ると、南アフリカ産との表記が。

 

別の店では、伊勢エビを前面にアピール。
しかし、中身の詳細の説明に、小さな文字でロブスター。

 

消費者が勘違いしかねない表記は、ネット上では少なく無い。

 

 

大阪に本社を置く、おせちのネット販売業者を訪ねました。
おせち専門店の、板前魂です。
大きな海老も入っています。

 

板前魂のおせちは

コチラです→→→

 

工場を訪ねると、ネットに掲載されていた和洋風おせちの盛り付けが行われていました。

 

人気メニューの一つ、「伊勢海老のテルミドール」。
伊勢海老の名称が入っていますが、使っているのはマダガスカル産ロブスターです。
偽装問題の後、急遽ホームページに伊勢エビの種類の説明を追加しました。

 

しかし、今年から始めた家電量販店の店頭販売用のカタログには、伊勢海老としか書かれていません。
原材料の説明はありません。

 

「板前魂」を運営する
ナカノ・モード・エンタープライズ
中野 延市 CEO
「ホームページを見れば分かると思っておりました。」

 

Q.そもそも外国産を伊勢エビと呼べるのかという議論もありますが。

 

「板前魂」を運営する
ナカノ・モード・エンタープライズ
中野 延市 CEO
「お客さまサイドから見ると、「伊勢エビ」と書くと、伊勢というイメージがございますので、国内産だと思うだろうから、原産国表示を全部しております。」

 

Q.ネットの表示は分かりにくいのではないかと。

 

「板前魂」を運営する
ナカノ・モード・エンタープライズ
中野 延市 CEO
「商品の料理名として、「伊勢海老のテルミドール」。
他はグレーなことをやっているかもしれないが、うちはもともとクリアだったんで。」

 

料理名に「伊勢海老」と表記するのは、問題ないと自信を示す。

 

実は、ネット上などの料理名やメニュー表示は水産庁のガイドラインの適用外。
代わりに、景品表示法のルールがありますが、実際よりも著しく優良であると示してはいけない、とするだけで、「著しく」の度合いや個別食材などは定めていません。

 

管轄の消費者庁に、おせちの表記について聞いてみました。

 

消費者庁
表示対策課
片桐 一幸 課長
「海外産のものを「伊勢エビ」と表現することを一概に“良い”“悪い”とはいえないと思います。
“黒”と“白”の表記例を示すことになると思います。
その境目をくっきり分けるのは無理です。できません。
急いで、ガイドラインの策定を急ぎたい、と考えております。」

 

この冬のおせち商戦。
食材表示のルールを明確にするきっかけとなるのでしょうか。

 

コチラも合わせて比較してみてください。

 

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