肺がんをピンポイントで治療する最新治療法をご紹介します

 

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肺がんをピンポイントで治療

 

肺は、呼吸をすると動くため、がんの中でも治療が難しいと言われています。
体に負担をかけず、ピンポイントで治療する最新の技術を紹介します。

 

肺がんの最新治療

 

肺がんの新しい治療が始まっています。
60代の患者さんは、15年前から肺がんの再発を繰り返し、治療を続けています。

 

場所は、三重大学医学部附属病院。

 

患者さん
「51歳のときに、手術で肺がんを取って、7年後にまた同じところに肺がんができたから、今度は背中側から、肺がんを取った。
本人は全然分からないが、先生が診て分かる。」

 

去年10月、肺がんが再発。
片方の肺が小さくなっているのは、これまで2度手術したため。

 

肺がんの患者は年々増加し、現在およそ14万人。
60代から急増します。

 

主な原因は、喫煙、また大気汚染も原因の一つと言われています。

 

三重大学医学部附属病院
IVR科
山門 享一朗 准教授
「血痰で見つかることがある。痰に血が混じるとか。
基本的には症状が出ると、かなり進行した、がんであることが多い。
手術で何回もがんを取ると、必ず呼吸機能がかなり落ちちゃうんで、再発した場合、再手術、再々手術が難しくなる。」

 

早期発見が難しく、再発した場合も治療が難しい肺がん。
命を落とさないためには、どうすれば良いのでしょうか。
肺がん治療の最前線を紹介します。

 

高周波で焼き殺す
肺がん ラジオ波治療

 

先ほどの患者さんは、既に手術で肺を4分の1切除しているため、呼吸機能が落ち、これ以上手術ができません。そこで、新しい治療を受けることになりました。

 

治療に使うのは、細い針にコードがついた器具。

 

今回の治療は、「ラジオ波焼灼療法」と呼ばれるもの。
肺がんに刺した針と、ふとももに付けた電極の間に、ラジオ波という高周波の電流を流し、およそ50℃の熱で、がんを焼き殺す仕組み。

 

治療では、マルチスライスCTという最新の検査装置も使います。
治療中に肺をリアルタイムで撮影しながら、針を刺すのです。

 

肺は、呼吸で10センチ程度動くため、がんに針を正確に刺すのが難しい。
そこでCTで肺の動きを撮影し、がんの位置を正確に捉えるのです。

 

治療が始まりました。

 

医師が、CTで撮影した画像を見ながら、慎重に肺に針を刺していきます。
がんの中心に、針が刺さった。

 

ラジオ波発生装置のスイッチが入りました。
およそ10分間かけて、がんを焼いていきます。
鉢を刺すだけなので、患者の負担が少なく、再発しても繰り返し治療ができます。

 

CT画像を見ると、ラジオ波で焼けた部分が白く映っています。
3センチ以下のがんなら、治療可能。

 

およそ40分で治療が終わりました。
患者は、3日ほどで退院できます。
現在、保険が効かないため、治療費は30万円ほどかかります。

 

別の患者さんの検査画像を見ると、治療5年後焼いた部分がかさぶたのようになり、白く映っています。
がんは消えました。

 

この病院では、これまでに1500例行い、90%の患者でがんが消えたといいます(直径3センチ以下)。

 

三重大学医学部附属病院
IVR科
山門 享一朗 准教授
「再発しても、また再発部位を治療できるので、ピンポイントで攻撃していけば、かなりの人が恩恵にあずかれる治療だと思いますね。」

 

ピンポイントで狙い撃ち
肺がん 放射線治療

 

肺が呼吸で動くという課題を克服し、患者の負担がさらに少ない治療法も登場しています。

 

「動体追尾放射線治療」と呼ばれる、最新の治療です。

 

患者さんは高齢で、また心臓に持病を抱えているため、手術ができません。
そこで、この新しい治療を受けることになりました。

 

機械の上部には、2台のX線カメラと放射線を照射する装置が付いています。
このX線カメラで肺の動きを捉え、治療する仕組み。

 

肺の動きを捉えるために使うのが、直径およそ1.5ミリの小さな純金。
患者は1週間前に、この純金を内視鏡を使って、がんの近くに埋め込んでいます。

 

純金が定着するまで、1週間ほど待ちます。

 

X線カメラで目印の金を撮影し、呼吸で動く肺がんを追尾。
放射線をピンポイントで照射します。

 

これまでの放射線治療は、がんが動いても放射線が当たるように広い範囲に照射していました。
そのため、肺の近くにある心臓や食道などの、正常な臓器を傷つけるリスクがありました。

 

新しい治療は、がんを追尾して照射するため、周りの正常な細胞に当たる放射線を、減らすことができます。
5センチ以下の、早期がんが治療対象です。

 

治療が始まりました。
医師たちが、モニターを見ながら照射位置を確認します。

 

線で囲まれた範囲が放射線を当てている部分です。
呼吸に合わせて、放射線の照射範囲が動いているのが、分かります。

 

がんをピンポイントで狙い撃ちするため、強い放射線を当てることができ、治療効果も高いといいます。

 

30分ほどで、治療が終わりました。

 

治療はがんの大きさに合わせて、4回から8回繰り返します。
この治療は、2012年から保険が適用されています。

 

別の患者さんの検査画像を見ると、3ヵ月後、がんがほとんど消えているのが分かります。
これまで20例に治療を行い、再発したのは1例です。

 

京都大学医学部附属病院
放射線治療科
平岡 真寛 教授
「早期で見つかっても良い治療法がなくて、命を落としていった方は、結構多いわけですけども、手術できない患者さんには、非常に大きなメリットがあるという風に考えております。」

 

患者が増え続ける肺がん。
負担が少なく、正確に治療する技術が、日々進化しています。

 

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