確定申告にIT化の波が来る!?税務署も怖くない?自動入力で簡単に?

 

確定申告
進むIT化

 

毎年2月に必要になる収入や税金の計算など、50ほどの項目が並んいる、確定申告書の記入用紙。

 

申告をしたことがある方は、その苦労をご存知だと思いますが、今税の分野では手間を無くそうと、IT化が進んでいますが、思わぬ影響も及ぼしているようです。

 

まもなく確定申告
記入ミスの結果…

 

海の町、片瀬江ノ島駅前の店。
地元の人や、観光客が訪れるこの店の定番メニューは、しらす丼です。

 

店を切盛りするのは、金子智子さん。
店を開いて10年目。
月の売り上げは百数十万円ほどです。

 

仕事の合間、金子さんは書類が詰まった箱を持ち出しました。

 

金子さん
「1月から12月までの日報。
現金で購入した分の領収書」

 

1年分の領収書やレシート。
2月に迫った、確定申告の準備をするためです。

 

金子さん
「年齢的に、目も弱くなっているので、細かいレシートから数字を拾うのは大変になっていたりするので」

 

金子さん、確定申告で過去に苦い経験が。

 

金子さん
「税務署の方の調査が入って、こちらとしてはただあるものを入力して、出したつもりなので、意味がよく分からなかったんですけれども」

 

以前、金額を手作業で入力し、申告書を作り提出したところ、突然2人の税務署員がやって来て、「申告に不審な点がある」といいました。
チェックを受けると、誤って同じ経費を二重に入力していました。

 

すると…

 

金子さん
「売り上げがこれだけだとしたら、毎日1000円ずつ“付け漏れ”があったら、いくらになるだろう、というようなことを税務署の方が推測の金額を出してきまして、「このくらい間違いがあったはずだ」と」

 

単純な入力ミスが見つかった結果、毎日ミスがあった前提で計算され、100万円以上の追加納税をすることとなってしまいました。

 

 

まもなく確定申告
進む税のIT化

 

そこで今回はミスを無くそうと、あるツールを使い始めました。
確定申告ソフト、「マネーフォワード」です。

 

事前に登録した銀行口座や、クレジットカードの決済履歴を自動で収集。

 

金子さん
「自動的に、自分が入力しなくても、すべてデータとして取れるので、それを自分で確認しながら仕訳作業だけを登録していく形です」

 

例えば、クレジットカードの明細を見ると、忙しかったゴールデンウィークには、5月3日、4日、5日、6日と、同じネットスーパーで食材を仕入ました。

 

これが、マネーフォワードに自動で反映されます。

 

金子さん
「まずミスがかなり減ると思うし、データを取り込む経路も分かりやすいので、調査に入られたときにも、比較的キチンとした形で、すべてのものを分かっていただけるのではないかと思います」

 

この確定申告ソフトを開発したのが、従業員24人のベンチャー、マネーフォワード。
7割がエンジニアです。

 

元々家計簿アプリを手がけていましたが、ユーザーの要望を受け、確定申告ができるソフトを発表しました。

 

基本料金は無料(仕訳15件まで)。
本格的に使う場合は、月800円から。

 

マネーフォワード
辻 庸介 社長
「人間が手間暇をかけて時間をかけるところを、なるべくシステム化して人間しかできないこと、財務指標の判断などに時間を割いていただくような仕組みにしたい」

 

確定申告に利用できるアプリも開発。
レシートを取り出すと、スマートフォンをかざし、アプリでレシートを撮影すると、そこに書かれた品名と金額を認識、データ化されます。

 

この結果が、確定申告ソフトに自動で反映されるのです。
確定申告に使えるサービスを充実させることで、ソフトを普及させる狙いです。

 

確定申告にITを利用した人は、2013年5割を超えました。
国がネット経由での申告を進めている中、民間からもITを活用するサービスが生まれています。

 

確定申告を控え、マネーフォワード本社にスーツ姿の一団がやってきました。
確定申告のアドバイスなどをする、税の専門家、税理士です。

 

 

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確定申告ソフトについて、意見を聞くとのこと。

 

マネーフォワード
辻 庸介 社長
「税理士の先生から忌憚なき意見をいただいて、「こうしたらいい」「この視点が抜けている」などいただければ」

 

ソフトの改善点を聞こうとしましたが、意外な声が。

 

税理士
高瀬 智享 さん
「多くの税理士が伝票や領収証や帳簿から入力し、試算表を提供する。
そうすると、経営者は“税理士の入力のおかげ”と言ってもらえて、それが税理士の一つの大きな仕事になっている」

 

税理士の多くにとって、申告のための入力の作業は、主要な業務。
自動入力のソフトは、脅威だと言います。

 

税理士
高瀬 智享 さん
「高付加価値の商品を提供していかないと、我々も生き残れなくなっていく」

 

税理士
松本 有史 さん
「“ブラックボックス”がこのソフトで無くなっていくわけですよね」

 

税理士
高瀬 智享 さん
「我々も転換期かもしれない。このソフトが出たことは」

 

マネーフォワード
辻 庸介 社長
「税理士の方により付加価値の高い仕事をしていただくことは、結局はユーザーのためになるので、「脅威」と感じられるのは、本望ではないので役に立つように作って行きたいなと思います」

 

IT化でユーザー個人のためになり、税理士の仕事も向上させるには。
次の一手への動きが始まっていました。

 

辻社長が会っていた相手は、あるベンチャー企業の社長。
手元の資料には、税理士ドットコムの文字。

 

税理士ドットコムとは、税理士の無料紹介などを手掛けるサイト。
近く、税の無料相談の掲示板を始める予定です。

 

スーツは経費として認められるか、など確定申告に役立つ相談に、税理士が答えます。
その「税理士ドットコム」を運営するのが、元榮社長。

 

確定申告ソフトのユーザーと税理士を、どう結ぶかが打ち合わせのテーマです。

 

マネーフォワード
辻 庸介 社長
「「税理士の先生に相談したい」とか「決算を見てもらいたい」というニーズは大きい。
ユーザーの方はもちろんなんですけれども、税理士の先生方も我々のお客さまだと思っています。

 

なので、税理士とユーザーの両方にメリットがある形で提供しないと、申告のところは成り立たない」

 

「税理士ドットコム」運営会社
元榮 太一郎 社長
「実際に税理士が必要になったときはサポートする。
その連携は短期的に実現できると思います」

 

両社は連携していく方針を決めました。

 

税のIT化は、より便利になるだけでは無く、税務や税理士の質を変えるキッカケになるかも知れません。

 

 

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IT化で変わる確定申告

 

小谷さん
「ようやく日本も、税に関してIT化が進み始めてきたんだな、というような実感がありますね」

 

クレディ・スイス証券
チーフ・マーケット・ストラテジスト
市川 眞一 さん
「e-Taxの制度が入ってきましたので、アメリカを見てみると実はアメリカで家庭でパソコンが普及をした最初の理由というのは、家計簿ソフトだったんですよね。

 

1980年代末くらいだと思いますが、というのもアメリカは申告納税制ですから、各家庭も自分で納税書を作って提出をしなければいけない、そこで家計簿ソフトというのは非常に便利だったわけですね。」

 

小谷さん
「日本のサラリーマンのように源泉徴収ではないので、自分で申告しなければならない」

 

クレディ・スイス証券
チーフ・マーケット・ストラテジスト
市川 眞一 さん
「パソコンが普及した中で、今度はインターネットで結ばれてeコマースが発展して、BtoCになっていった、という歴史があって、日本の場合源泉徴収方式ですから、企業が徴税事務を全部やってしまうので、そういう意味では、元々IT化のニーズが極めて限られた部分しかなかったんだと思うんですね。

 

ただ、さはさりながら商店の方を考えて見ると、事務を軽減していくということは非常に重要なことですし、一般家庭でも投資をする方が増えて来ているわけですから、そうするとやはり確定申告になってきますので、そういう意味ではIT化のニーズが日本でも出てきた、ということだと思いますね」

 

小谷さん
「後は、相続とかも絡んでくるんでしょうか」

 

クレディ・スイス証券
チーフ・マーケット・ストラテジスト
市川 眞一 さん
「相続についても、課税ベースを拡大させるという方向にありますし、あと2016年1月から社会保障・税番号制度、つまりマイナンバーが始まりますので、そういった意味ではIT化ということで、親和性は高くなっていくと思います。

 

ただ、それだけで終わらせるよりは、むしろサラリーマンも源泉徴収制度を残しつつ、申告は自分で申告書を書くようにすると、納税意識が出てきますので、そういったことから投票率が上がるとか、そこまでIT化の流れを繋げていっていただきたいなと思います」

 

 

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